50オトコはなぜ劣化したのか / 香山リカ


私は現在50代です。笑

むかし自分の描く50代男というイメージは

間違いなく「おとな」だった。

しかし、いま周囲を見渡すと、自分を見つめると。笑

ぜんぜんイメージ以下です。笑

幼さ、頼りなさ、ダメさ。満載です。

若い時よりは、知識もあり、機転も利いて、話しているのかも知れないが、世の中に貢献したり、公に発言したりする気概は感じられない。笑

テレビや新聞でも、公共の場所でキレる、家族に愛想を尽かされる「50オトコたち」のことが報じられることが多い。

自分は大丈夫なのか。

自己嫌悪です。笑

元号が昭和から平成に替わる頃から徐々に始まっていた変化。

男女平等が浸透し、ツールはアナログからデジタルに。

長引く不況に対応できているのか。

終身雇用制度もおぼつかなくなったばかりか、

年金もまともにもらえる気配すら感じない。笑

このまま迫り来る「老後」に怯えるばかりでいいのか。

50オトコが旧世代から引きずっているものは、

健康幻想、母親万能幻想、若い女性礼賛幻想、「セックスこそがオトコの価値」幻想だという。

旧世代は持っていたのに50オトコが失ってしまったものは、

社会的責任、野心、知性と教養、矜持。

50オトコが新たにゲットした良くないものは、

下の世代への無責任、「長いものにまかれろ」主義、「政治にはかかわりたくない」精神

それらに対して「なるほどね、言われてみればその通り」と納得してシュンとしてしまうことが一番だめなことだという。

できれば、「勝手なこと言うな! オレは違うぞ」とおおいに〝炎上〟して奮い立って欲しいと著者は解いています。

本書で学んだことを参考にして、少しでも若い世代から尊敬される50代になれるよう、精進しようと思います。笑

10 th in June / 159 th in 2023