「アメリカ下層教育現場/林壮一」に続き著者2冊目。
著者がアメリカのOpportunity Schoolで、ボランティア教師の体験を執筆した内容になっています。
性的虐待された。
イジメっ子に銃を向けた。
担任教師を殺そうとした。
家族はみんな服役中。
そんな環境でありながら、筆者は独自の方法で子どもたちの心を掴んでいく。
自分のおかれている環境を嘆くより、今自分が出来ることは何なのか。そんなことを前向きに考える事に対し、刺激をもらえるそんな内容でありました。
筆者のおかれた環境は、アメリカ。そしてOpportunity School。
とても特異な環境だからと、他人事として感じ取れる事は出来ると同時に、筆者が帰国して自分の子供が体験したことと対比し感じたことを記している内容があった。
遠い外国での出来事で、日本では関係ない。
そんなことを感じるのは事実だが、筆者の体験を感じることで、それは身近にも存在することなのではないか。そんなことを感じさせてくれる一冊でありました。
社会の仕組みや、人間関係で発生する出来事は、どんな社会、どこの国でも発生する。遠い外国の出来事も、明日は身近に発生する出来事と考えるべき。
そんな学びを得ることが出来ました。笑
4 th in December / 350 th in 2022