ルポ 難民化する老人たち/林美保子

老後は悠々自適に。

昔はそんな言葉が決り文句の様に言われていた。

定年後は夫婦で旅行、家庭菜園、孫に小遣いをあげて遊んでやる。

もう、そんな時代ではなくなっている。

痛感させてくれる本書でありました。

生活保護より低い国民年金。

死なない親。

家から出ていく子供。

同居しない家族。

孤独死。

マイホームは幻想。

本書はこんな大きな社会変化の中で、右往左往する高齢者たちを丹念に取材したルポルタージュです。

自分は10年後、20年後どうなっているのか。

30年後はほぼ無いと思っている。笑

何だか憂鬱な気持ちにさせてくれる本書でありました。笑

人は誰でも年をとるし、肉体的にも経済的にも衰えていく。

先日読みまくった垣谷美雨の小説の様に、

うまく行くことはなかなか無いのだろう。

そんなことを思う。

先輩たちはみんな口を揃えてこういう。

みんなに迷惑を掛けないようにPPK(ピンピンコロリ)

まったく同感です。笑

4 th in November / 309 th in 2022