たまにテレビで見かける著者。たいてい上半身はだかの風貌だけに、少しイロモノ的な人なのかと思っていたら、テレビで植え付けられたイメージとは違い「プロフェッショナル仕事の流儀」の取材を受けてもいいのでは無いかと思うレベルだった。笑
さまざまなやばい動物列伝から始まり、動物の生態、著者の生い立ち、推薦する動物園や、著者自身が描く理想の動物園論まで展開されています。
著者の仕事は、野生動物を動物園で、飼えるようにするためのトレーニングと輸送。餌さえ与えれば、生命を維持できるわけでは無いのだと言う。
ライオンは子供の時は高いけど、大人になるとただ同然になるだとか、
ゴリラは1億円でも買えなくなっているので、動物園から消える日が来るだろうとか、
パンダはコストパフォーマンスが悪いだとか、
ゴリラもパンダも昔はUMA(未確認生物)だったとか、
さまざまな小ネタを知ることが出来ました。
著者は小学校から大学まで柔道をしていたのだという。確かに体がごっついですね。笑
そんなこともあり、この動物と戦う時はどうするのか。そんな攻略方法など綴られています。そして特に印象的だったのは、自分が桃太郎になったとしたら、鬼ヶ島にどんな動物を連れて行くかという、そんなクダリがある。
迷わず「みんなイノシシ」と答えています。
私はイノシシに生で遭遇したことはありませんが、クマだけでは無くイノシシにも気をつけたいものですね。
動物園の楽しみ方として「昔の恐竜の動きを想像する」ことを推奨しています。もう、生で恐竜を見ることは出来ない。それらを動物園にいる動物に置き換え想像することにより、楽しさが倍増するのだと言う。
動物園は順路を逆周りするといいだとか、
閉園前ダッシュ方式
動物園では客に排泄物をあまり見せないようにするため、閉園前に餌をあげる動物園が多いので、餌のあげ方、もらい方を見れる確率があがると言う。
動物の生態から始まり、動物園の裏側など、とてもたくさん知ることが出来ました。
本書を読めば「動物園を10倍楽しめる」そんな印象です。
盛岡の動物公園は現在改修しているようですが、新しくなれば行くこともあるでしょう。見に行く前に、再度読み返したいものですね。笑
37 th in October / 305 th in 2022