爺さんから聞いた話が本になるという。笑
すごく安直な感じがして、更に非常に短い内容ですが、とても興味深く読ませて頂きました。笑
爺さんが孫に語る様子が本になった。そんな印象でしょうか。話を聞く孫が怖くてオシッコが漏れそうになるので、何回もトイレに足を運ぶ様子が、なんとも話の怖さと少年の純情心を感じ取ることが出来ました。
爺さんは、山の木を切る仕事。そんな仕事の親方だった。クマが出没すると仕事にならない。クマが出ると熊撃ちに変身する。そのクマを撃つ様子を孫に語ります。
爺さんの銃に手を触れようとして、ひどく怒られた時があった。その銃は「村田銃」弾が一発しか撃てなく、射程距離は短いが威力はある。クマ撃ちにとって銃がどれだけ大切なのかを孫に説く。
「なあに、羆だっておっかないんだ。滅多に掴みかかってはこないさ。銃身の先が羆に届くくらいの距離になって、心臓めがけて打てばいいんだ。外れっこないべ。」
銃に万が一でも間違いがあれば、クマに食われる。だからこそ、銃は誰にも触らせない。
爺さんから聞いた話を文字化。孫の視点で描かれています。
クマ撃ちのエピソードはもちろん面白いですが、その後の爺さんが繰り広げた伝説など。今の時代にはこんな爺さんは、どんどん天然記念物化していくのでは。
その分、非常に心あたたまる1冊でございました。
最近「クマ」関連の本を何冊か読んでいますが、初めて聞いた単語がありました。笑
「穴持たず」冬眠しそこねたクマは危険だという。
雪の中でクマにあったときは、死ぬ気で逃げようと思います。笑
11th in September / 249th in 2022