先日読んだ「壇蜜日記 0(ゼロ)/壇蜜」に著者との対談が載っていたので興味が出たので読んでみる。笑
北国の湿原を背にした寂れたラブホテル。
さまざまな背景を持ちなから、男と女は“非日常”を求め特異空間のラブホテルに訪れる。
お互いの精神や欲望を高め合うが、それと反する寂しさや空虚感。
第149回直木賞受賞作。
内容は、7篇の短編集となっています。
①シャッターチャンス
廃墟のホテルで、恋人をヌード写真撮影
②本日開店
お寺の奥さんが、寺のために檀家に体を売る話
③えっち屋
ラブホテルに出入りする大人のおもちゃの営業マンとする話
④バブルバス
貧乏夫婦が和尚にすっぽかされたので、使わなかったお金で夫婦でラブホテルへ行く話
⑤せんせぇ
親に見捨てられた女子高校生と、妻に浮気をされている教師の話
⑥星を見ていた
生活不能者の夫を抱えてラブホテルで働く女の話
⑦ギフト
頭の悪い娘と恋におち、ラブホテルを開業しようとする男の話
想像通り・・・ギトギトのお話です。笑
説明文を書いていてあらためて感じました。
私の友人でお酒のトーク中に下ネタになると「粘膜の擦れ合い」と言う奴がいた。笑
トークでは聞いたことがある言葉だったっが、本書で活字になったのを初めて見たような気がする。笑
③の「えっち屋」で登場する女性の場面でこんな記述がある。
あれから今の今まで、セックスしたいと思ったことがなかった。それは客がするものであって自分とは無関係な行為になっていた。結果、粘膜を擦り合って何が気持ちいいのかわからないまま29だ。
この通り、エッチな小説です。苦手な人はやめた方がいいと思います。
でも小説って、まぁまぁこんな感じの男と女のギトギト感が、非日常で読み物として楽しくなるのかも知れませんね。笑
24th in August / 235th in 2022