ブラック精神医療「こころのケア」の不都合な真実/米田倫康

先日読んだ「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う /風間直樹,井艸恵美,辻麻梨子」に関連し「精神医療」のことについて興味が出たので手に取ってみる。

昔は「うつ」などの精神的な病を持つ人が、

これほど周りにいただろうか。

知り合いの方でも「うつ」と診断され入院したり通院した人を何人か知っている。

メディアでは精神の病を患う人が多くなっている。そんな言葉をたまに聞く。

「震災で心のケアが必要」

「コロナうつかも?」など。

芸能人が自死をすると勝手に「うつ」のレッテルを貼る。

病になる本人に問題があるとか、現在の社会を取り巻く環境のせいにする。

果たしてそうなのだろうか。

精神科医は増えつづけ、処方される薬は増え続けている。

医師も薬も増え続け、患者が増える状況を把握するだけでも、

医者は精神病を直せないし、薬では治らない。

それを事実が物語っている。

精神科医が増える要因があるという。

・初期投資が少なくて済む
・一等地で無いほうがいい
・診断と投薬で成り立つ
・患者が誤診を証明出来ないので訴訟リスクがない
・医師免許さえあれば精神科医や心療内科医を標榜できる
・薬関連会社が施設を作り院長を雇う例がある

確かに普通の病院の様に、医療機材を揃える必要も無い。机と椅子があれば成り立つビジネスモデルです。駅前の目立つ様な場所にあるより、ひっそりとした雑居ビルの様なところにあったほうが行きやすいかも知れない。

「気軽に受診してはいけない! 」と著者は警笛を鳴らす。

一番きっかけになりやすいのが「チェックリスト」だと言う。

セルフチェックで「◯」が3個以上あったら専門医に相談してください。

何個かの質問だけで病人扱いする。

早期発見、早期治療がイチバンです。

そう言っておきながら来た客は薬漬けにして直さない。笑

もちろんすべての精神科医がそうだと思いませんが、

少なくとも身近に「精神科」に行こうか悩んでいるような人がいたら、

私がこの本で学んだ「ダーティーな面」は伝えてあげたいと思います。笑

ここ何年かで企業でも「メンタルチェック」を求められるようになった。

「◯◯◯ハラスメント」十年以上前には聞いたこともなかったような

「ハラスメント」とつく言葉がたくさん存在する。

昔からあったけど、昔はみんな我慢していた。時代が変わった。

そんな言葉で誤魔化そうとしているだけで、

本当は精神病患者を増やしたいだけでは無いのか。

そんな側面を感じることが出来る1冊でありました。

私は精神にガタが来ないように、

今日もアルコールで消毒しようと思います。笑

2th in May / 134th in 2022