和歌山カレー事件: 獄中からの手紙/林眞須美,林健治,篠田博之

事件発生当時から逮捕前にも関わらず

さんざん報道されていたので

よく覚えている事件です。

現在死刑確定囚として拘置されている

林眞須美が獄中から書いた手紙。

夫の林健治氏や子供たちの証言も大分あり、

事件の全貌を垣間見ることが出来ます。

前に読んだ「毒婦和歌山カレー事件20年目の真実」もそうでしたが、

彼女は「冤罪ではないのか」その様な視点で

描かれています。

保険金詐欺は認めているがカレーに毒を入れ

人を殺すことなど考えられない。

前書でもだいぶ触れられていましたが、

状況証拠、物的証拠。

目撃情報など、一つ一つとっても、

死刑をくだす材料にするには、

素人の私からみても、お粗末過ぎる気がします。

冷静に考えると、

メディアによりコイツが犯人でなければならない。

そんな洗脳をされた私達。

それの彼女は被害者では無いのか。

そんなことを考えさせられる。

獄中の林被告が、ロス疑惑の三浦和義とやり取りし、

彼から支援されるが、彼の死亡に絶望するクダリが紹介されています。

情報はより早く、深いものを得たい。

それは好奇心という人間の欲望です。

しかし、それを満たすため、

メディアにコントロールされているのでは無いか。

そんな事を考えさせてくれる1冊でありました。

https://190dai.com/2022/02/01/2022年2月まとめ/