モロッコで断食(ラマダーン) /たかのてるこ

大学卒業を目の前に控えた初春、
就職活動で30社以上の会社に落ち、
やっとのことで就職が決まったが、
自分が決まったレールに乗った様な気がして、
自分という人間が小さくまとまってしまうのでないか。
そんな不安から旅に出ることを決める。

そんな行き先はモロッコ。
アフリカ大陸の北にある、
イスラム教の国。

入国した日から始まるラマダーン。
日の出から日没にかけて断食する1ヶ月。

観光客はしなくても良いとは言うが、
もちろん実践する著者。
現地の人に歓迎される術にする。笑

やってみて感じる普段何気なく口にしていた
食べ物や飲み物に関し感じる尊さ。
空腹の後に口にする感動、喜び。
日の出前と日没後にしか食べないのに、
太る人が多く、それくらい普段より、
食事を沢山楽しむのだという。
そして、芋づる式に増えて行く知り合い。

日本に手紙を書き郵便局?を
探している最中出会う現地の青年。
いろいろ教えてくれるその青年に対し
くすぐられる知的好奇心。
彼も話を聞いてくれて面白過ぎる。

そして著者は誘われればどこまでも行く。笑
数日後青年の実家に旅経つことに。笑

そして旅なのに、家族の様な生活っぷり。笑
おみごとです。

イスラム教の思想からくる価値観や風習。
普通に本なので勉強するだけでは
絶対理解できないであろうと思われる様なこと。
ビシビシ感じ取ることができて、
大変勉強になりました。

そして凄すぎる・・・大分、
盛ってんじゃね?って思うくらい、
超スリリングなラブロマンスでありました。笑