コロナとバカ / ビートたけし

コロナ禍でオイラが特に堪えたのは

志村けんちゃんが亡くなってしまったことだ。

ゴールデンタイムに、女の裸や下ネタ連発だったのに、

死んだ途端に「芸能界きっての人格者」みたいに持ち上げる。

本人はありがた迷惑なはずだろう。

オイラはバカバカしいことが、偶然出て来るのを狙って

エサを撒く。そんな笑い。

ケンちゃんは、バカバカしいことをちゃんと狙って

イメージ通りこなす。

オイラの笑いは二度と同じことが出来ないけど、

ケンちゃんの方が圧倒的にちゃんとした芸だと思う。

結構な紙面をビートたけしから見た

「志村けん」について書いています。

私は共演をほとんど見た覚えがありませんでしたが、

二人でやっていた「神出鬼没!タケシムケン」

お互いが遠慮したのかうまく行かず、

1年で打ち切りになったという。

様々な芸能人に対する毒舌のたけし節は高齢になっても健在です。

岡村のフーゾク発言から、

渡部が叩かれたのは「女遊び」ではなく「遊び方」

槇原は吸引「世界に一つだけの鼻」でやれ。

その他、テレビに登場する人たちについて

色々と書かれています。

今なお芸能界のほぼ頂点で活躍する著者。

高齢でありながら「時代の感覚」と言ったら良いのか、

そのような感性がすごいのだと思う。

総じて内容は毒舌でありますが、

どれもこれも、「全くそのとおり」と思うことだらけです。

大変勉強になりました。