ここ最近、本屋で気になった三宅香帆さんの本を読みまくっていて、本屋大賞の予想するため、ノミネート全10作を読んでアウトプットするのをすっかり忘れていました。(笑)
本書は「PRIZE―プライズ―/村山由佳」「ありか/瀬尾まいこ」「熟柿/佐藤正午」「暁星/湊かなえ」に続き5冊目のアウトプット。まだ半分しかアウトプット出来ていない。(笑)
「エピクロスの処方箋/夏川草介」「探偵小石は恋しない/森バジル」は読了済みです。エピクロスの方は、この間、尿管結石の治療で腎臓と膀胱の間にステントが入っている身としては、なんか腹の中に異物を感じるためか、なんかアウトプットしにくい。(笑)
探偵小石の方は、何がワタシにはいまいち刺さらないというか、少女マンガの様な展開というか、掴みどころがないような気がします。それでもこの2冊もなんとかアウトプットしようと思います。
凄腕営業マン・鳥井一樹は、アポイント先の顧客宅で刺殺体を発見し、犯行中の二人組の殺し屋(風間とミミズ)と鉢合わせる。口封じのため山奥に拉致され、死体とともに埋められそうになる絶体絶命の状況で、鳥井は命がけの営業トークを展開。
「ここで私を殺したら後悔します。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたたちのノルマをクリアして差し上げます」と説得し、契約成立。
鳥井は殺人請負会社の営業マンとして入社し、ヤクザから課された「2週間で2億円(途中3億円に増額)」のノルマを背負う。
持ち前の心理学を駆使したセールストークと手段を選ばない手法で、次々と殺しの契約を取ってくるが、闇社会の厳しいルールや敵対する強敵(モンスター級の殺し屋営業・鴎木美紅と相棒・百舌)とのコンゲーム的な駆け引きに巻き込まれる。
当初は生き延びるための手段だったが、鳥井は命のやりとりのスリルに心を奪われ、徐々に本領を発揮。
空虚だった日常に初めて「生きている意味」を感じ、積極的に闇の世界に適応していく。最終的にノルマを巡る騙し合いと裏切りを制し、予想外の逆転劇で決着がつく痛快なクライムエンターテインメント。
テンポが異常に速く、会話の応酬だけでとても引き込まれる感じです。主人公の精神病質者敵な変貌が痛快で、ダークヒーローものとしてもとても爽快さを与えてくれます。
最後はやや強引な感じも否めませんが、鳥井の「営業=人生を売る行為」というテーマが一貫していて、読後感は案外と爽やかと感じました。(笑)
営業テクニックのリアルさと、殺し屋業界のブラック企業感を融合させるという設定がなんとも、すばらしい。いつも思いますが、ホント小説家ってすげぇ〜なぁ〜って感心させられるそんな一冊でありました。