日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす/ 青山透子

 日航123便関連の本は結構な冊数、読んでいます。最近では「書いてはいけない 日本経済墜落の真相 / 森永卓郎」です。これは森永卓郎の遺書といってもいいくらい、日本のメディアに関するダブーがとても赤裸々に描かれています。とてもオススメ出来るので、たくさんの人に読んで欲しいと思います。

 オーディブルで次な何を読もうか、めくっていたら以前に読んだ「日航123便 墜落の新事実: 目撃証言から真相に迫る / 青山透子」の続編的なものがあったので早速聞いてみました。


 1985年に発生した日本航空123便墜落事故について、公式の事故調査報告書で結論づけられている「後部圧力隔壁の破損・破壊が原因」という見解を根本から否定しようとするノンフィクションです。

 著者は元日本航空の客室乗務員であり、金属疲労や材料強度の専門知識を活かして長年にわたり独自の調査を続けており、本書では事故を単なる「事故」ではなく「事件」として位置づけ、真相の隠蔽を強く疑っています。

 公式報告書では、機体の後部圧力隔壁が不適切な修理によって金属疲労を起こし破壊された結果、垂直尾翼が失われ油圧系統が全喪失して制御不能に陥り、群馬県御巣鷹の尾根に墜落したとされている。

 しかし著者は、報告書の本文ではなく「別冊」の片隅に記された「異常外力着力点」という記述に注目し、これこそが決定的な証拠だと主張。この記述は、機体に外部から異常な力が加わったことを示すものであり、単なる内部構造の疲労破壊だけでは説明できない損傷の特徴や残骸の状態、事故直前の機体の異常な挙動、コックピット音声やフライトレコーダーのデータ、さらには複数の目撃証言などを詳細に検証した結果、圧力隔壁破壊説には重大な物理的・構造的な矛盾があると指摘しています。

 特に尾部や垂直尾翼周辺の破壊様相が内部からの爆発的破壊ではなく、外部からの衝撃によるものだと強調。さらに、事故直後の政府や関係機関の対応の不自然さ、外務省公文書などに残された当時の関係者が抱いていた「恐るべき見解」、救助の遅れや情報操作の疑いなども取り上げ、事故原因の究明が意図的に歪められた可能性を追及しています。

 著者はこれらの証拠を積み重ね、圧力隔壁の破壊は結果にすぎず、真の原因は機体に外部から加わった異常な力。たとえばミサイルなどの着弾や何らかの衝突にあると結論づけています。

 私は「書いてはいけない 日本経済墜落の真相 / 森永卓郎」を薦めているくらいなので、私も著者の理論は正しいと思っています。

 相模湾で自衛隊が123便にミサイル誤発射 → 場所特定を遅らせ自衛隊による火炎放射器での証拠隠滅 → ボーイングの整備ミスを押し付け → アメリカの命令や意見に完全に服従する日本。

 520人もの尊い命が失われたこの惨事を「事故」として片づけるのではなく、真実を明らかにし犠牲者のために声を上げ続けることをライフワークにしている著者。実際に123便に関する書籍を7冊も刊行しています。私は本書が2冊目なので、また違うのも読んでみようと思います。