多くの日本人は、自分の国が「いつ、どのようにしてできたのか」を即答できない。世界のほとんどの国民は自国の建国年や起源を誇りを持って語れるのに、日本人は学校教育でその核心をほとんど学ばない。
本書は、そんな「日本人の無知」の原因を鋭く指摘し、日本が現存する世界最古の国家であるという圧倒的な事実を、考古学・歴史学・神話(特に古事記・日本書紀)を基に明らかにしています。
著者は、建国記念日(2月11日)が神武天皇の即位日(紀元前660年頃)を記念するものであることを強調。日本は神武天皇以来2600年以上にわたり一つの王朝(皇室)が続き、戦争や外敵による滅亡を免れ、統一国家として存続してきた稀有な国だと主張。
古事記の国生み・国譲り・天孫降臨・神武東征などの神話を「単なる神話」として封印し、教科書から排除した戦後教育の影響が大きいと批判。
実際には、これらは古代国家成立の象徴的記述であり、奈良県の纏向遺跡(3世紀頃)で前方後円墳が出現した時点で大和朝廷の原型が成立していた。さらに、日本史の特徴として「国民本位の政治」が古代から続いてきた点(例:仁徳天皇の逸話)を挙げ、中国の冊封体制に依存せず独立を守り抜いた奇跡の歴史を讃えています。
学校が初代天皇の存在を伏せ、古事記・日本書紀を「非科学的」と扱うのは、国民に自国への誇りや「背骨」を持たせたくないGHQ由来の教育方針だと指摘。
本書は2部構成で、第1部が詳細な解説、第2部が子ども向けの平易な「建国教科書」形式です。全体を通じて、私も含めた「日本を知らない日本人」が自国の真実を知り、日本人としての誇りとアイデンティティを取り戻すことを強く訴える一冊です。
明治天皇の玄孫である著者の視点から、日本を「愛せる」ようになるための覚醒の書として、多くの読者に衝撃を与えてくれる内容といっていいでしょう。
自国の歴史をこれほど知らない国民はいないという。外国人に日本の歴史を語ることはあるとは思いませんが、自分の住む国に少しでも誇りを持てるよう、もう少し勉強する価値がありそうです。(笑)