前作『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』を読んだのでそのまま、必然的に続編の本書は手に取りました。(笑)
主人公の中島ハルコは、52歳のバツ2、容姿端麗でおしゃれな女社長。自称「いま最もブレイクしているオバハン」で、金持ちなのに極端にドケチ、口が悪く毒舌家。しかし、なぜか周囲に悩みを抱えた人々が自然と集まってくる。
彼女の独特の人生観とズバズバしたアドバイスで、相談者たちの問題を痛快に解決していくエピソードがたくさんあります。
肥満を悩む財閥の御曹司の縁談。
離婚を考える夫婦に反対し関係修復。
母親の悩みを慰め解決。
梨園(歌舞伎界)の妻を諭す。
韓国人に対して檄を飛ばす。
美魔女と出会い、アドバイス。
相続問題について独自の持論を展開。
不倫の謎を解明。
物語は、前作でハルコの影響を受け、長年の不倫から脱却したフードライターの菊池いづみとの関係が続いているところから始まります。
いづみはハルコの舎弟のような存在になり、ハルコの活躍に振り回されつつも、前作同様、徐々に成長していく。本作では、ハルコに持ち込まれる相談がさらに多岐にわたり、パワーアップしています。
ハルコは容赦ない毒舌と正論でぶった斬り、相談者たちをスカッとさせる形で解決する。ハルコ自身もさまざまな出来事に巻き込まれ、ドケチぶりや無茶な行動が炸裂。
クライマックスでは、いづみの人生の背中を強く押し、ハルコの影響でいづみがさらに前向きに変わっていく姿が描かれ、読後感の良い感動的な結末を迎えます。
全体を通じて、ハルコの強烈なキャラクターが光り、笑いあり、共感あり、元気が出る痛快エンターテインメントとなっています。
この小説に限りませんが、小説っていいキャラ設定ができれば、それを中心にストーリーを創造出来るのかも知れませんね。ぱっと思いつくとこでは、宮島未奈の成瀬シリーズとか、早見和真の店長シリーズとか、阿部暁子、カフネの小野寺せつなとか・・・あげればキリがありませんが、売れる小説家というのは、キャラの創造をすることも、大切な才能のひとつなのかも知れませんね。