まず、著者のことを紹介したいと思います。(笑) ジェフ・フレッチャー。1969年生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルス在住。エンゼルス番として10年目を迎えたオレンジ・カウンティ・レジスター紙の記者。メジャー取材歴24年で、米野球殿堂入りを決める投票資格も持つ。2013年よりエンゼルスを担当し、大谷の取材に関してはMLBルーキーイヤーから4年間にわたって密着取材。日数に換算すれば、実に1460日となる。アメリカでもっとも大谷選手を取材している記者として、何度も日本のテレビ番組に出演。日本語版のTwitter も開設し、そのフォロワー数は1.5万人。YouTubeチャンネル「Sho-Time Talk」の登録者数も1.41万人。2015年からはアメリカ野球作家協会のロサンゼルス支部長を務めている。
著者のことを書いただけで、大谷翔平について知りたい人は、読んで見たくなるようなそんな1冊ですね。(笑)
大谷翔平を徹底取材したエンゼルスの番記者が、2021年のあたりまでのエピソードが、これでもかというくらい、詳細に描かれている本書です。
幼少時代から始まり、2013年から日本ハムファイターズでは二刀流の活躍を見せ、2018年にエンゼルスに移籍。二刀流としてのインパクトは十分だったものの、2020年までは怪我もあり、不完全燃焼。2021年に投打ともに一流選手の記録を残す。
奥州に来て取材したんじゃないかと思うくらい、幼少期のことまで詳細に綴られています。少年野球時代、ライト側にホームランを打つと川にボールが落ちてなくなってしまうため、チームの予算が逼迫する。その対策としてレフト側にホームランを打つよう練習したのが今の打撃につながっている。そんなことまで書かれています。(笑)
報道が全てにおいて過熱気味なので、知っていることも多くありましたが、知らないこともたくさんありました。日ハムが大谷に提示した戦略もお見事でしたが、エンゼルスの番記者ということもあり、エンゼルスが大谷アプローチした内容やエピソードも詳細に綴られています。
なぜ、大谷は弱小チームのエンゼルスに入ったのか。そこに居座るスーパースターのマイク・トラウトをどうやって獲得し、大谷とどう絡めているのか。とても読み応えがあり、大谷が嫌いな国民はほぼいないと思いますが、ますます、大谷が好きになるような、そんな1冊でございました。
私には「大谷」という知り合いが、いま思いつくだけで2人います。これくらいスーパースターになると、迷惑している大谷さんが世の中にはいるのだろう。「しょうへい」さんや「しょうた」さん、「しょう」さんもいるだろう。名刺交換とか、人前で名前を呼ばれるのが、イヤな人もいるでしょうね。
私も背がでかいので「大谷とどっちが大きいの?」そんな質問をされるときがある。私は190cmあるが、大谷は193センチ。私より3cmでかい。しかし特筆すべきは頭が小さいという事実です。
たまたま現在お付き合いがある方で、花巻東で大谷とともに野球部を経験した人と話す機会があった。その方がいっていたのは、「みんな帽子のサイズがLサイズだったのに、大谷はMだった!」という。
私はヘルメットを他の社員と違う「でかい頭用」というやつを被っているし、農作業用で買った帽子はAmazonで、62−65cmとというやつを買うくらい頭でっかちです。
私の予想では、身長は3cmしか差が無いけれど、肩の高さが10cmくらい違うのではないかと思う。そしてあの筋肉。間近で見たらどれくらいでかいんだろうと容易に予想できる。最後は私の話になってしまいましたが、長くなったのでもうやめておきます。