激務が続く番組制作会社で働く芦原志穂。彼女は今日も恋人にデートのキャンセルを告げるメールを打っていた。最近では「次はいつ会えそう」というメールすら届かない。そんな中、志穂は上司からの命令で、刑務所の中の美容室を取材することになる。
様々な立場の人間からみた、塀の中の美容室の短編集です。前述した、ドラマ制作下請会社の新人。近所に住む高齢者。美容師の先生。髪モデル。中学生。塀の中の美容師の姉。塀の中の美容師本人。
先日、散髪にいったとき、刑務所の中に美容院があるという小説を読んでいると話をしたら、あるらしいのは知ってるけど、どこにあるか知らないというので、せっかくなのでGoogle先生に聞いてみました。
女子刑務所に美容院があるのは、笠松刑務所(岐阜県)、和歌山刑務所、栃木刑務所の3か所です。ここでは、受刑者が美容師として働き、一般客の髪を切る業務を行います。刑務所内には、受刑者の社会復帰支援として職業訓練の一環として美容科があり、受刑者が美容師を目指すことができます。刑務所内に設置された美容室では、一般客の髪を切る業務が行われます。
3箇所しかないらしいです。そうすれば気になるのは床屋です。これもGoogle先生に聞いてみました。
床屋、つまり理容室のある刑務所は、全国にいくつかあります。具体的には、和歌山刑務所、笠松刑務所、川越少年刑務所などが挙げられます。これらの刑務所では、受刑者だけでなく、一般の人も利用できる場合があるようです。ただし、全ての刑務所に理容室があるわけではありません。刑務所の種類や規模によって、設備が異なる場合があります。
本書に登場する中学生ではないが、近くにあったら少しいってみたいという、そんな気持ちにさせてくれました。とにかく安いようです。(笑)
犯罪を犯し刑務所に服役している人たちにも、根っからの悪人だけではなく、いろいろな背景があり、それを取り巻く環境など、様々な視点で語られていることにより、とても考えさせてくれる内容でありました。
刑務所で資格を取得したので雇ってほしい。私は美容室の経営者ではないが、どんな風に思うのだろうか。私は建設屋なので「刑務所の中で、玉掛けと、車両系と、小型移動式クレーンを取得して来たので雇ってください。」そんな人が来たら、雇うかもしれない。そんなことを考えさせてくれました。(笑)