女が男を誘いたいとき / 竹内久美子

 著者はわたしは知りませんでしたが、有名な動物行動学の専門家らしいです。動物行動学の観点から、人間の行動の意味を深堀りして、解説してくれる本書です。

 本の題名からして、少しイヤラシイ内容を期待しましたが、全くそんなことはない内容です。自分も含めた人間の行動の中にある、本質の部分というか、人間が持っている本能の様なものを考えさせてくれました。

ギャンブルにのめり込む男がモテる。
前頭葉バカはマスクをはずさない
オンナが肌を露出するのは計算ずく。
目立つ中年女性不倫、実は男性よりも旺盛。
ブサイクな女ほどイケメン好き。
男と女のセックス繁殖戦略。
離婚は生物的には理にかなっている。
などなど。

 行動経済学というなんか硬そうな学問ですが、とてもわかりやすい文章で、おもしろおかしく読ませていただきました。

 たくさん子供を生んだ女性のハナシについて触れていました。

 ロシアの農民ヒョードル・ワシリエフさんの妻は、1725年から1765年の間に69人の子どもを産んだ記録があり、ギネス記録に認定されている。

 通常妊娠には10ヵ月の期間が必要となるため、彼女は多胎妊娠を何度もしたことになる。40年間のうち、4つ子を4組、3つ子を7組、双子を16組も出産。

 ワシリエフさんは、1人の女性が生涯で産んだ最多の記録と同時に、4つ子、双子の最多出産回数の記録保持者でもあります。

 想像しただけですごいですね。こんな人がたくさんいれば、人口問題なんかすぐに解決どころか「多子高齢&小齢化」とか、理由のわからない社会になりそうです。(笑)

 ヒョードルといえば、思い出すのは「エメリヤーエンコ・ヒョードル」ですね。。総合格闘技で圧倒的な強さをみせて、わたしも大分熱狂させていただきました。なにか、血縁関係でもあるのでしょうか。そんなことはどうでもいいハナシですね。(笑)

 一夫一妻制だと、とりあえず結婚するしかないので、浮気が大事になってしまう。浮気は人間を含む、色々な動物が行っている。それを「倫理に反すること(不倫)」と言っているのは人間だけだという。

 繫殖戦略の中で、ものすごく浮気は大事なことなので、著者はいわく「不倫はこの世からなくならない」という。それでもわたしは良くないことだと思います。以上。(笑)

3月10冊目_2025年58冊目