「社長」という一見、華やかな役割を、さまざまな面から言語化し、良さげに見える「社長」が裏で抱える「孤独」や「苦悩」を解説。とりあえず「社長は孤独だ!」は連呼しています。
私は社長なので「そうだよねぇ〜!」と思うことが多いですが、会社員の方が読めば、少し社長に感謝できるかもしれません。(笑)
会社員にとって、給料日は待ち遠しく楽しみなものです。私もサラリーマンの時はそうでした。著者は、社長にとって、給料日は「しんどい恐怖」でしかないといっています。会社員と社長は真逆なのです。(笑)
売上が入る前に給料も含めた支払いがあるのです。私のような建設業はわかりやすいと思いますが、仕事をやる前に売上の全部が入金できることはありません。仕事の完了後に入金になりますが、それまで資材も買わなければならないし、外注費も払わなければならないし、もちろん給料を払わなければなりません。
工事が竣工しているにもかかわらず、事務処理の延滞が原因で、工期が延ばされたり、竣工検査の日程を遅く設定されたりする時は、発注者に、殴り込みにでも行きたい衝動にかられることがあります。(笑)
会社を辞めたいと思ったときは、このように考えるといいと書いてありました。
「何故いままで、存続できているか考える」
少なくとも何かしら、社会の必要とされ、その対価を受け取っていたから存続できた。そう考えればいいと、著者は書いていた。確かに、ありがたい言葉ではある。私欲のためにだけ稼いだどころで、創業56年も存続できるわけがない。
これからも、社会の必要とされるよう精進しようと思わせてくれる1冊でありました。本書に「朝令暮改は悪いことではない」と書いてありました。これからは?、も?、朝に言ったことと昼に言うことは変わるかもしれませんが、社員の皆さん、よろしくお願いします。
2月23冊目_2025年34冊目