喜多川泰さんの初期の作品で、昔に読んだ覚えはありますが、アウトプットをしているものがなかったので、改めて読んでみました。
アレックスというおじさんがいます。仕事に嫌気がさしたので休みをとって、少年の頃によく行った公園にいきます。そこにサイードという「賢者の書」をもつ少年が現れます。少年は賢者になるために、今まで8人の賢者と会う旅をして来て、ここで最後の9人目の賢者と会う。そんな訳のわからないことを言って「疲れた!」と言って寝ます。
サイードが寝てる間に、アレックスは「賢者の書」を読みます。そして、サイードが賢者になるためにたびに出た経緯から、今まであった8人の賢者との物語にシフトします。
そして最後の9人目の賢者は、ネタバレになるので書きませんが、喜多川泰さん、あっぱれです。(笑)
人間は何度だって生まれ変わることができる。昨日までの愚者は、今日、賢者として新しい誕生を迎える可能性を持っている。そして、その可能性はすべての人にある。
きっかけになるのは、一人の人間との出会いかもしれない。一冊の本との出会いかもしれない。何がきっかけになるかはわからない。
自分が今日を新しい自分の誕生日とするたびに、それまでの自分とは違う新しい人生を始めることができる。
昨日までのその人を知る者は、その変化をあざ笑うかもしれない。しかし、だからといって、今日を自らの誕生日として、新しい人生のスタートにすることをためらう必要はない。
自らの人生を素晴らしいものにするために生まれ変わろうとするときに、他人がどう思うかなど全く気にする必要はないのである。
これで十分内容は思い出せるので、本の紹介文をパクって筆を置こうと思います。笑
10月13冊目_2024年189冊目