「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣 / 喜多川泰


 突然他界した父親に代わり、実家の本屋を継いだ主人公。いくら奮闘しても経営はまったく軌道に乗らず閉店の危機が訪れる。一番大きな影響は、近所に大きな本屋が出店する。それは主人公に憑いた「福の神」が与えた試練であった。

 そこに来店する老人が、良いきっかけを与えてくれる。来店した人に話しかけなさい。どんな本を探しているのか。自分が読んだ本の中からそれを紹介してあげたらいい。その老人には違う「福の神」が憑いていた。

 人間とのやりとりは出来ないが、福の神同士のやりとりは出来るという、そんな不思議な展開です。人知れず良いことをしている人や、他人の成功を心から祝福する人、どんな人にも愛をもって接する人には、福の神が憑いてくるという。

 福の神から与えられる、ピンチのような「気づき」や「出会い」を与えられ、「勇気」や「行動」に変えて行くという、いつも思いますがこんな展開を考えつく小説家ってすげぇ〜って、思わせてくれました。

 本屋に訪れた作家に講演会を依頼するが、参加者が集まらず中止にするが、開催予定の日にすごい台風が来た結果、みんな本屋に集まるというエピソードがあります。なぜかお涙ちょうだいしてしまいました。笑

 自分には「福の神」が憑いているのだろうか。憑いてもらうにはどんな行動をしたらいいのだろうか。試練や悩み事、将来の不安など。それは勇気を持って行動するキッカケにするべきなのではないか。そんなことを考えさせてくれる本書です。

 とりあえず、来週から会社の人員が空き気味になりそうです。そんな時は不安で眠れないような時があります。そのため飲み過ぎる傾向です。笑

 そんな時これからは「新しい行動をするチャンス」そして「福の神がくれた試練」そう思い、前向きに考えようと思います。笑

10月2冊目_2024年169冊目