「また、必ず会おう」と誰もが言った。 喜多川泰


 だいぶ前にハマったように読んだ喜多川泰さん、なにか読んでいないのがあるかと思い、読んだら続けて3冊読んだ。「よくがんばりました。」と「おいべっさんと不思議な母子」に続いて3冊目。

 読むのが面白すぎてアウトプットしない、駄目なパターンといえば駄目だけれど、読む意欲に負けるというのは、それはそれで良しとしたい。笑

 熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身ディズニーランドへと行くことに。渋滞など不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう。うんこをしたくなるくだりは、とても共感できた。笑

 どうやって熊本まで帰ればいいんだ。 途方に暮れる主人公に、声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさん。そこから始まる出会いと学び。そして成長。

 これから自分の人生であと何人出会うのだろう。もう出会った人達と、あと何回接することが出来るのだろう。自分はその機会から何を学ぶことが出来るのか。そして相手になにか与えることが出来るのだろうか。

 いまの自分の日常に感謝し、これから訪れる出会いに感謝しよう。高校生くらいの時、私はほとんど読書などする人種ではありませんでしたが、本書に出会えていたら少し違う人生になっていたのかもしれない。そんな風に思わせてくれる本書でありました。

9月13冊目_2024年163冊目