私が今よりだいぶ小さい、160cm以下で子供の頃に読んだ憶えがありますが、ストーリーは全然憶えておりません。たまたまオーディブルで見つけて、ナレーターも本人だったので、聞いてみました。
更に私はオーディブルを2倍速で聞くので、テレビで見る黒柳徹子の早口が、更に早口で聞くという、そんな貴重な体験をすることが出来ました。
本書は日本で一番売れた書籍と言われています。800万部という話もあれば、1000万部という話もありますが、このへんは出版業界の闇系の本を読めば、理解できると思います。笑
せっかく読んだのであらすじをメモしておこうと思います。笑
小学校を1年生で退学しろと命じられるトットちゃん。ありえない程の机の開閉から始まり、ちんどん屋に対する声掛けなど、まさに破天荒の行動は、呼び出された母も納得レベルの行動です。
母はトットちゃんが通う小学校を探し、見つけた小学校が「トモエ学園」。そこで繰り広げられる、トットちゃん目線で語られる学校生活、そして人間関係。現在も「徹子の部屋」で垣間見られるような、著者の奇想天外の言動が幼少期から垣間見られることが、本書を読んでとても理解できた印象です。
トモエ学園は「リトミック教育」を日本で初めて実践的に取り入れた学校として知られたのは、本書の影響が大きいと言われています。実際本書では、著者の黒柳徹子が、創始者の小林に捧げるという、そんな文面がありました。
この本を読んでからいろいろ調べて知った「リミック教育」という言葉。人間が潜在的に持つさまざまな基礎能力の発達を促す。 乳幼児期は感覚がより敏感な分、やわらかいスポンジのように物事を吸収していく。 楽しみながら人間の持つ基礎能力が磨かれ、育てられていくことを、重視して行く教育だという。
お笑い番組などで「徹子の部屋」に出た時の無茶振りをネタにしている話を見る時がある。本書を改めて読んで見て、黒柳徹子さんは、子どものころから一緒。そんなことを思うとともに、周りと違うからダメ。みんなはこうだから、そんな世間で当たり前にいう言葉は、自分のキャパが小さいだけではないのか。
本書は子供向きのベストセラーですが、自分の尺度で測れないものは排除する。そんな行動をするべきではない。相手の意識を重視してあげるべき。そんな深い悟りを与えてくれる本書でありました。
7月9冊目_2024年142冊目