前頭葉バカ社会: 自分がバカだと気づかない人たち / 和田秀樹


 日本人の9割は前頭葉バカだという。「知らない」より怖いのは「考えない」こと。そんな固定概念にとらわれ、前頭葉を使わないと、脳と体は老化する。そんなことを説いています。

 前例がないからダメだと言う。行きつけのお店しか行かなくなる。だいたい筋のわかる同じ著者の本ばかり読む。やる前から答えは決まっているとあきらめる。正義か悪か、敵か味方か。二元論で考えがち。

 自分は大丈夫なのか。バカにならないのか。そんな危機感を少しもらえることが出来ました。笑

 「著者×橘玲」で『バカの先にある未来』。そんなテーマで対談した内容が紹介されています。橘玲氏の本は何冊か読んでいますが、この対談では「無知とバカ」をとても取り上げていた。私はまだ読んでいませんが、ワタシはソクラテスの唱える「無知の知」をとても意識しています。

 知らないことが如何に愚かなことなのか。知れば知るほど、自分が知らないことを認識することができるのに。知らないやつほど、自分の持論を展開し相手に押し付けようとする。そのような思想を持つ人達こそ、まさに「前頭葉バカ」だという。

 ワタシは本を読むようになってから、そのようなことは、とても意識できるようになった。自分が知らないから興味が湧かない。それは自分が悪い。しかし自分の考えだけで、相手に考えを押し付ける前に、どれだけ自分の考え以外の見識を深めることが出来れば、自分の主張も相手に届けることができるのでは無いか。

 自分の主張で相手を論破できないのは、相手が悪いのでは無く、自分の「無知」が原因で無いのか。

 本書は「前頭葉バカ」というキーワードにより、如何に頭を柔軟に、固めないで様々なことを考え、それをするためには自分が勉強をすることが如何に大切なのか。そんな提案をしてくれるような内容です。

 自分は酒も好きだし、酔っ払いたい。バカはバカでもイイ。笑 「前頭葉バカ」では無い、自分はバカだと気づいているが、少しでも相手に刺激や利益を与えることができる。そんな人格者になろう。そんな風に思わせてくれ、とても刺激をいただける内容でありました。

 こんなワタシと飲みたい、特に若いマダム。随時募集しています。笑

This is the 07th book in February and the 32th in 2024.