ホイッスル / 藤岡陽子


長年連れ添った夫が突然失踪。

思い出の詰まった家も売られていた。

理不尽な状況に、園原聡子は戸惑い絶望の淵に立つ。

娘や姪、弁護士たちの支えで、

なんとか新たな生活に向かって歩み出す。

そして夫を奪った不倫相手の沼田和恵と、

法廷で対峙する日がやってくる。

なんとか必死で生きる人びとの姿を通し、

家族、夫婦の在り方を問う感動の長編です。

本当に長かった。笑

その分、数え切れないくらい、

たくさんのエピソード満載です。

離婚したお父さんが亡くなったという連絡が、

警察から入るところから話は始まり、

失踪から始まるエピソード。

裁判が終わり警察に呼ばれるシーンに戻る。

真面目に生きてきた聡子が何故、

こんな酷い目に合うのか。

しかし、真面目に必死に生きていれば、

最後は神様が味方してくれる。

そんな安堵感をいただけました。

私も妻を愛し、真面目に人生を過ごそうと、

決心させてくれる本書でありました。笑

17 th in October / 277 th in 2023