バブル:日本迷走の原点 / 永野健二


日経新聞で40年間にわたり経済記者を務めた著者。

当時の政治家や官僚、

経営者へ取材した内容をもとに、

バブルとは何だったのか、

その前兆として何が起こっていたかが

細かく丁寧に記されています。

バブル経済やそれを引き起こした金融政策。

そして盛り上がりすぎた財テク。

それに便乗した金融機関。

バブル経済とその崩壊により、

企業や政治家が何を学び、

これからの自分たちに生かすことができるのか。

土地や株の高騰により成金となった人たちは、

どんな末路を迎えることになったのか。

プラザ合意が促した超金融緩和政策

資産バブルを加速した「含み益」のカラクリ

国民の心に火をつけたNTT株上場フィーバー

大蔵省の失政

企業の行動原理を変えた「財テク」

国民の怒りの標的となったリクルート事件

謎の相場師に入れ込んだ興銀の末路

バブル経済がどうして起こったのか。

バブル時に何が起こり、悪化したのか。

その後の経済にどのような影響を及ぼしたのか。バブルの発生はひとつだけでない複合的な要因によるものだということがなんとなくですが、理解できたような気がします。

山一證券はなぜつぶれたのかについても書かれています。興味が出たのでなにか関連書籍でも読んでみようと思います。

03 th in October / 263 th in 2023