たけし、さんま、所の「すごい」仕事現場 / 吉川圭三


著者は日本テレビプロデューサーです。

入社以来、ヒット番組にも恵まれず、

配属されると番組が終わってしまうことから、

「番組つぶし」の異名をとったこともあるという。

その後しばらく時を経て、自ら企画した、

「世界まる見え!テレビ特捜部」で初のヒット。

その後も「特命リサーチ200X」、「1億人の大質問!?笑ってコラえて」、「恋のから騒ぎ」など。様々な現場で指揮を取り、フジテレビに負けっぱなしだった、日本テレビがトップの座に至るまでの経緯やエピソードなど。

ビートたけし、明石家さんま、所ジョージ。

著者が間近で目撃したテレビの3人の天才の壮絶な仕事現場や、プロ根性をとても詳細に語られています。

極秘プロジェクト「フジテレビから明石家さんまを奪う」

通い詰めて1年、初めてさんまが与えてくれた「チャンス」は「プール」

テリー伊藤とビートたけしが共鳴し、日本テレビの礎を作った「元気が出るテレビ」の破天荒で壮絶な現場。

空気を作る天才・所ジョージは「カンペ」を読まない

怒り狂う横山やすしすら操縦した所ジョージの現場力

「恋から」長寿の秘密は「卒業」にあり

「ダーツの旅」の誕生秘話とその後の展開

青春時代「元気が出るテレビ」を腹を抱えながら笑っていた世代としては、とても興味深く読ませてもらったのはもちろんですが、

たけし、さんまはもちろん、

所ジョージの凄さを、

テレビを見て感じるものより、

3人の凄さを、何倍も知ることができました。

「もうテレビの時代は終わった」とよく言われる。

しかし、今でもまだ影響力は大きい。

テレビだからこそ出来る、

テレビだからこそおもしろい、

そんなコンテンツもあるのでは無いかと、

考えさせてくれる内容でありました。

8 th in June / 157 th in 2023