牧子、還暦過ぎてチューボーに入る / 内館牧子


2008年、雪の盛岡で、急性動脈疾患と心臓病に倒れ、13時間に及ぶ緊急手術から2週間の意識不明。

生死の境をさまよい、奇跡的に生還した著者。

医師から食生活の大切さを散々諭される。

「食べるのは好き、飲むのも好き、料理は嫌い」という本まで出していた著者が、 心機一転、だしをひき、ベランダで野菜やハーブを育て、パンを焼くまでに。

還暦過ぎてから、料理を初めた著者のエッセイという感じでしょうか。

これは美味そうだなと感じるレシピも、結構紹介しています。

一番驚いたのは、著者がとても庶民的でユーモアに溢れている感じでしょうか。笑

どうしても「横綱審議委員会」での横柄な振る舞いが忘れられません。これも、テレビの偏った報道のせいなのかも知れませんね。笑

マヨネーズやケチャップなど、最後はハサミを入れてスプーンで取るとか、若干貧乏くさいような記述もありましたが、著者の交友関係の広さなのか、文章の上手さなのかわかりませんが、エピソード豊富でとても楽しく読むことが出来ました。

ダイエットに成功しまわりを驚愕させ、見事にリバウンドした友人の話は最高でございました。笑

「終わった人」が盛岡が舞台になっていることや、更に倒れて病院にかかっていたということもあって、盛岡が結構登場します。

なぜ「じゃじゃ麺」に「ちーたんたん」があるのか。笑

そんなルーツも語られています。

なんの本で読んだか忘れましたが、

私達の体は、自分の口から入った物で出来ています。

病気も、自分の口から入った物で出来ています。

もっと「食」ついて深く意識しなければならない。

本を読んだあとは、いつも思うんですが・・・

今晩も酒を飲むんだと思います。笑

03 th in May / 108 th in 2023