出版界とIT業界、2人の経営者によるベストセラー「憂鬱でなければ仕事じゃない」に続く第二弾。
前書同様、2人の言葉が交互に綴られてあり、様々な分野において読者を奮い立たせてくれる熱い言葉の、オンパレードと言ったところでしょうか。
二人とも、ビジネスの世界で大きな成果を残しているにも関わらず、満足するどころか、「熱狂」しながらさらなる成長へ向け邁進する。
自分に負けそうになったときや、商売でめげそうなとき。笑
とても元気がもらえるような内容でありました。
二人の言葉1つずつ、書き留めておきたいと思います。
●横綱ではなく十勝五敗を続ける大関を目指せ
藤田晋
「企業の衰退はイノベーションの欠如と自己満足が原因と感じるが、真実は逆。行き過ぎ、成長が速すぎたことが原因になっている」新しいことに挑戦しなかったことが原因ではなく、実は勝ちすぎたことが失敗の要因になっているケースが圧倒的に多いというのです。
会社だけではなく個人にとっても、勝ちすぎることはとても危険です。まだ中身を伴っていないのに、社会から過度な称賛を浴びたり、多大な期待をかけられれば、それを裏切った時の痛手はとても深くなります。
●感想こそ人間関係の最初の一歩
見城徹
僕が感想を言う時、必ず決めていることがある。まずは褒める。どこかいい部分を必死に探して、きちっと褒める。それから、気づいたことがあれば、いくつか指摘する。相手が感想をしっかりと伝えてくれた時、僕は「この人とは付き合えるな」とか、「大事にしよう」と思う。それがモチベーションになり、次の仕事へつながるのだ。感想は、それを言うこと自体に大きな意味がある。感想がないところに、人間関係は成立しないと心得るべきだ。
大きな成功を急にしてしまうと、失敗するケースが多い。
成長しなくて良いので、失敗したくないですね。笑
前書もそうでしたが、藤田氏のスマートな文章と対比してみると、余計に見城氏の文章には本当にパワーを感じます。
見城氏の本を読むと必ず出てくる「圧倒的努力」
幻冬舎を創業当時、毎日、一緒に仕事をしたい人に手紙を書いたとか。
五木寛之氏と仕事がしたくて、どんな物でも刊行から5日以内に感想を書いて送ったとか。
相手のことを調べ尽くして、まだ相手の気づいていない自分を指摘することによって、相手の心を掴む。
そんなエピソードを知っているせいだろうか。
とても深く感じ取ることが出来ました。
会話に感想をスマートに加えることが、
出来るようなおじさんになりたいモノですね。笑
19 th in April / 90 th in 2023