男の業の物語 / 石原慎太郎

本書は月刊誌に2018年から2020年に連載された作品に加筆修正し、書き下ろしを加えた一冊だと言う。そのため、話題がバンバン変わります。石原慎太郎の本は最近結構読んだので、知っていることの復習という感じでありましたが、別著同様、著者の豊富な人生経験と仰天エピソード満載です。

これほど、濃い人生を送った人がいるのだろうか。

そんなことを思う。

敗戦後、米兵とのやり取りから教師への反抗。

晩年小説を書いた反社会、安藤組との関係性。

暗殺された親友、アキノにした心遣い。

ヨットに始まる海にまつわる話など。

やはり弟、裕次郎とのエピソードは数多い。

「太陽の季節」を映画化するときにハッタリを掛けた弟。

「黒部の太陽」を作る時、映画会社を脅す兄。

本書で初めて知った、

スポーツカーに対するこだわりと遍歴など。

その他、上げればキリがありませんが、特に印象的だったのは「酒」だろうか。笑

カクテルを知らなければ、本当の「酒飲み」ではない。

そんなことが書かれてありました。

銀座の高級クラブの女より、

一流の「バーテンダー」こそ、尊敬するべきだと言う。

私は「カクテル=あまり飲めない人が飲むもの」というような、イメージで好んで飲んでいた事は無い。

ジンをボトルキープし、飲む時トニックウォーターをもらい、ジントニックを飲みまくっていたと言うことを、今は無き「しちゅうなべ」でしていたくらいだろうか。笑

せっかく、本書を読んだので少しカクテルについても、興味を持って勉強してみましょうね。笑

2 th in ​​March / 51 th in 2023