著者は40年あまりで、200kgの覚せい剤をさばき、
前科12犯、服役年数累計30年。
現在は罪滅ぼしの意味を込めて、覚せい剤依存症者更生支援団体「日本達磨塾」を設立し活動している様子が描かれています。
なぜ売りさばく側から、支援側に移ったのか。
最後の服役前に、交通事故で同乗していた女性を殺したという。
覚せい剤は睡眠欲を奪う。
そのため、薬が切れたとき凄まじい倦怠感を襲う。
それを熟知していた著者は、覚醒剤が切れる前に睡眠薬を常用していた。その睡眠薬服役中に、女性に送迎を依頼され運転。事故を起こし女性を殺してしまった。
その出来事で改心したという。
著者が売人をしているとき、10人中、2〜3人には売りたくなかったという。それくらい薬物は人間をダメにして行く。
薬を1回もしたときがない人は、禁断症状にも苦しまないので、一番幸せだという。
薬物に依存した人の本は何冊か読んだことがありますが、売る側からの本は初めて読みました。
むかしコマーシャルでこんなセリフがあった。
覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?
薬物は本当に怖い。
とても感じさせてくれる1冊でありました。
覚醒剤を欲しくなった時、酒でごまかす術が紹介されていました。
私は酒を飲みますが、薬物依存症ではありません。笑
ただの「アルコール依存症」であることを、強調しようと思います。笑
26 th in January / 26 th in 2023