美空ひばり恋し お嬢さんと私 / 関口 範子

美空ひばり23歳。著者は21歳。

時は昭和36年。

そんなときから美空ひばりの付き人として、寄り添った著者。

私は特に「#美空ひばり」が好きというわけでも無く、

先輩たちがカラオケで歌っている姿。

歌謡界の中でのビックネーム。

そんな印象でしかなかったが、

私の思っている何倍も。

ビックだった。

そんなことを感じさせてくれる内容でありました。

まず、あらためて感じたことがある。

美空ひばりが亡くなったのは52歳。

その年令を自分が過ぎているという事実。笑

母から始まり、兄弟が次々と亡くなり、

その流れなのか、短命の血筋なのか。

ひばり自身も命に危機が訪れる。

最初の危機はクリアーし、東京ドーム日本人初の単独公演を成功させる。

最初に東京ドームで単独ライブをしたのは ミックジャガー。

ひばりも下見を兼ねて、見に行ったという。

耳がガンガンして途中で退席。

囲まれた取材陣に対し「岡林信康の方がいいわね」と言ったという。笑

本書は付き人だった著者のメモを元に書籍化。

仰天エピソードが満載です。

息子の誕生日に、本物のゴレンジャーを呼んだとか。

公演先でも母お手製の糠漬けを食べており「ぬか床」の低温をキープするため、ホテルにそれ専用の部屋をとったとか。

主治医がテレビに出まくっていたので、違反をしてパトカーに止められたとき「ひばりさんをお願いします」とお願いされて、見逃されたとか。

美空ひばりさんに興味があるひとなら、

とても興味深く読めることでしょう。笑

著者を含めて、付き人は3人いた。

その3人は現在、美空ひばりの家に住み、美空ひばり記念館の番人として、

今もなお、住み続けているという。

それを許しているのか、希望しているのか、分かりませんが、息子の加藤和也さん。正確には、美空ひばりの亡くなった弟の子供です。懐の深さというか、母の功績を後世に伝えるために自分に与えられた使命を感じているのでは無いか。

そんなことを考えさせてくれる内容でありました。

なにか、違う、美空ひばり関連。

読んでみましょうね。笑

22 th in January / 22 th in 2023