安倍元首相の暗殺が、統一教会がらみだったことが明るみになった際、メディアの露出度が高かった著者。なぜ、これ程この人が出るのだろう。本を出すらしい。そんなことをテレビで目にしたのを思い出して読んでみました。
安倍元首相と教団、本当の関係。その検証は第2次安倍政権発足後、9年間、3000日以上にわたって自民党とこの宗教団体の関係性を追ってきた私だけがなし得るものだった。
と書いてありました。
数限りない取材や執筆した記事、イベントや集会に参加した政治家たちのスピーチ文字起こし。教団に妨害を受ける様子など、とても詳細に綴られています。
教団から取材妨害を受けるどころか、呼んだ警察ですら教団に協力しているエピソードも紹介されていました。
山上容疑者が著者の書いたツイッターに、いいねしたり、リツイートしたり。そんな様子は書いてありましたが、安倍を襲う理由はサラッとしか触れていません。しかし、政治家たちと旧統一協会との癒着ぶりがとても良くわかる内容でありました。
テレビでは全く触れませんが、なぜ「旧統一協会」なの?。笑
今の名称は「世界平和統一家庭連合」で略称は「家庭連合」
なぜテレビで「家庭連合」と言わないの。?
「旧統一教会」と「家庭連合」
どっちが悪そうですか? もちろん前者ですね。笑
名前が変わっていたほうが、霊感商法しやすいらしいです。笑
90年代、さんざんメディアで叩かれたので、名称変更を申請していたらしいのですが、宗教法人の名称変更は大変らしく、何年ものあいだ文化庁から受け入れてもらえなかった。全国弁連も名称変更には応じないよう、さんざん申し入れていたのに聞く耳をもたず、2015年に名称変更は認証された。
単純に裏で何かあったのでは無いかというのは、私ですら容易に想像できます。笑
政治家に寄っていく教団側。相手にされないから組織票で当選させる。票になるなら、イベントや集会にも参加する。選挙に必要な人員はいくらでも手配をする。ズブズブな関係。単純に言えばそんな感じでしょうか。
一番わかりやすいのは、比例全国区でしょう。名もない候補者でも、信者みんなが名指しで投票すれば当選となる。その巧妙な手口や内部文書など、個人名も含めて赤裸々に紹介されていました。
旧統一教会の本部は韓国です。
なんかメディアも含めて、韓国に弱いというか、すぐ謝るとか。そんな印象がある。これも私の知らないようなところで、何か起きているんでしょう。笑
本書では政治家たちと教団上層部、2世信者まで登場します。
本書に登場するのは利害関係を理解している大人たちです。
本当の被害者はもっと奥底にいる。それは山上容疑者なのかもしれないし、先日読んだ「星の子 / 今村夏子」の主人公の少女など。
こんな大人たちの事情で何も知らない少女の、住むところから、衣服。ご飯のおかずまで、貧しくなっていくのか。
映画で主人公を演じた芦田愛菜を思い出して、おじさんは泣きそうになりました。笑
10 th in January / 10 th in 2023