山本太郎とN国党 SNSが変える民主主義 /真鍋厚

先日読んだ『有罪なれど反省せず/立花孝志』

なにか関連本を読んでみようと思って手にとった本書。

立花孝志だけでも良かったのですが、山本太郎も付録でついて来ました。笑

付録というか、本の題名通り山本寄りな感じです。笑

山本太郎も立花孝志もテレビなどで、

イロモノ的な感じに仕立てられた報道が多い。

しかし「れいわ」と「NHK党」は、

「国会議員5人以上」または「直近の衆院選か参院選で有効得票総数2%以上で、国会議員が最低1人いる」という政党要件を満たす政党です。

政党交付金は、政党の活動を助成するために公費から支出される資金。政党交付金は2022年、れいわ新選組4億9800万円、NHK党2億6200万円。

イロモノ扱いするメディアの方が無礼ですね。笑

山本も立花も周到に計画し、それを着実に実行していった「策士」だという。

小泉純一郎が自民党をぶっ壊すと言い、大勝した郵政民営化選挙。

その争点や手法が二人にも通じるものがあるという。

山本は小泉のような聴衆にアピールする力を持つ。

重度障害者を国会に送り込む。

どんな人でも国会議員になれる。

それは良いのか悪いのか。

あなたも国会議員になれるはず。

そんなことを国民に説いて票を稼いだ。

立花は小泉の「自民党をぶっ壊す」から

思いついたと言うキャッチフレーズが「NHKをぶっ壊す」

そして争点は「NHKの受信料は払うな」「NHKの不祥事暴露」

You Tubeを巧みに利用した「バズリ」と言う感銘を集める。

これからの政治のあり方、そして現在の選挙と言うシステムが存在する以上、票を集めれば得れる権力や金銭が存在するのも事実です。

選挙のあとに発表される、投票率は都会では半分は当たり前。地方でも6割程度が当たり前になっています。

二人が積み上げた票は、選挙に行かない人が、行くようになった結果だという論点があるのは確か。

ここ何年は、自民大勝で安堵とする報道される選挙が多い。

しかし、その影には選挙にすら参加しない、数倍もの票が存在する。

「れいわ」と「NHK党」は現在、国会議員数名でしかないが、

SNSを巧みに利用して国会議員までなった2人。

しかし、これからどんな、違う勢力が出てくるのかわからない。

どんなコミュニティでも心地が良いと、その場で繰り広げられる議論は、正しいと信じ、正義だと思いこむようになる。

SNSを巧みに利用すれば、国政にも影響力を与える力を得ることが出来る。

それは楽しみでは無く、脅威ではないのか。

そんなことを考えさせてくれる1冊でありました。

9 th in January / 9 th in 2023