最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 / 椹野道流

嘘のスキャンダルをキッカケに、芸能界を追放される主人公。

イケメン俳優が朝の番組で、

料理を自ら料理し紹介すると言う、

完全にイメージは「MOCO’Sキッチン」です。笑

居場所もなくなり、実家に帰るが家族の助けも得られない。

嘘のスキャンダルの言い訳もできず、

そのまま家を飛び出してしまう。

居場所も無い主人公は不良少年たちに襲われている最中、

深夜営業をしている定食屋の主人にひろわれ世話になることになる。

その定食屋には幽霊が居着いていた。

定食屋の主人にしか見えないのかと思っていたが、

主人公も見えるという、少し強引な展開です。笑

ある日、主人公が茂みの中から声がして発生源をさがすと、

メガネ。

その眼鏡は拾ってくれと懇願する。

幽霊付きの眼鏡という、ますます強引な展開です。笑

持ち帰った眼鏡とその幽霊、定食屋で繰り広げるドタバタ劇。

少し笑える場面もあったりしますが、

私にはよくわからない読後感でございました。笑

何か、似たようなものを読んだ記憶がある。笑

なんだろうと考えて、色々思い出したらわかった。

「神様の定食屋/中村颯希」

「神様の定食屋(2) ごちそうさま、めしあがれ/中村颯希」

こっちの方が、とても感動的だったような気がします。笑

最近、本をよく読むようになってから感じたことがある。

テレビのグルメ番組などで、美味しそうなものを映像で目にすることがある。もちろん、それはそれで食欲をそそるものではあるが、

文字による美味しそうな食い物の紹介。

それはそれで、映像に負けないくらい、

とても美味しそうな創造を出来るという。

そんな楽しみを最近感じるようになってきました。笑

映像がない分「創造」は人によって違うものだとは思うが、

正解は何通りもあるという、そんな読書の醍醐味はあるかも知れませんね。

18th in December / 364th in 2022