むらさきのスカートの女/今村夏子


第161回芥川賞受賞作。

今村夏子さん、実は3冊目。「星の子」を読んで巻末にのっていた対談で、俄然興味津々になり「あひる」を読んだ。その解説で触れていた、本書に誘われて3冊一気読み。

今村夏子おそるべし。笑

垣谷美雨沼は今村夏子に救出してもらったのか??

貢ぐ女が変わっただけではないのか。笑

3冊も一気読みするくらいなので、もちろん著者について必然的に興味が湧く。ググればみんな見れると思うので、特に触れないことにします。笑

私も感じたレビューによくあるコメントがある。

・ファンになった

・作家を紹介してくれた芥川賞に感謝

・着想がおみごと

・不思議な設定

・不思議な引き込まれ感

・不思議な世界

・何が良いのかわからない

・今後が楽しみ

「むらさきのスカートの女」

本書を読むとこの言葉が、頭から離れなくなると思います。

「黄色いカーディガンの女」と名乗る気持ち。

嫉妬感なのか、憧れなのか。

まったく良くわからない感じが、本書の魅力と言っていいでしょう。

読んでいくうち、物語の世界に引き込まれるのだけれど、おもしろいのか、不思議なことを解決したいという好奇心なのか、訳のわからない感覚が湧いてきます。

おかしい。でも何がおかしいのかわからない。

とりあえず「むらさきのスカートの女」という響き。

一生頭から離れないだろう。そんな本書です。

内容には全く触れませんでしたが、

それくらい独特の世界観を感じ、

自分を今まで経験したことのない、読書の世界に導いてくれた。そんな本書でございました。

これを言うのは2回目ですが、

今村夏子恐るべしです。笑

24 th in October / 292 th in 2022