クマ撃ちの女 6/安島薮太

初めて挑んだ「猟犬」との「忍び猟」

愛犬「ワン」は想造以上の働きぶり。

見事クマを仕留めるも、深追いした「ワン」はクマの返り討ちをくらう。クマはそっちのけで山を降り犬の手当を行い、なんとか一命は取り留めるも、果たして猟に復帰出来るかもわからない不安が残る。

そんな時、女のファンだという女子大生が現れる。クマの罠に使う鹿を二人で狩りに行く。はしゃいでいるのに何もできない女子大生に反し、女の言動や行動はもう達人レベルです。笑

ある日女は「巻狩り」に駆り出される。

※普段はソロで狩りを行っている女だが「巻狩り」とは、大勢で追う専門の人と待ち伏せる専門の人が、役目を分担して広範囲を狩る方法。古くから一番効率の良い方法と言われる。今は無線機があるので、多くの人が思っているほど危険はないという。

ソロが好きな女は、面倒くさい人間関係が嫌なこともあり、参加することを拒むが「借りがある恩人」の願いということで、いやいや承諾する。

女の予想通り参加者たちに毛嫌いされるが、それに反して女の実力は凄かった。同じ狩りをする人間なのに、感性が研ぎ澄まされている印象です。女がおかれている背景やクマに対する執念なのか。周りのおじさん達より数段別格な何かを感じさせてくれました。

7巻は、もちろん読了済みです。笑

23 th in September / 261 th in 2022