「日本ダメ論」のウソ/上念司

日本はマスメディアや論客が「日本ダメ論」を誇張しているような現実がある。

本書ではそれらはみんな「ウソ」だと、様々な分野から語られています。

日本は破産する

日銀が金融緩和をすればハイパーインフレになる

財政破綻すれば金利は急上昇する

デフレの原因は人口減少である

官僚の判断には国民の知らない深い理由がある

平和憲法の改正は戦争につながる

金融から経済、マスコミ。外交分野にまで及んでいます。

デフレの原因は人口減少。

そんな論調をメディアでよく聞くことがある。

なにか違う本でも読んだ気がしますが、人口減少している国で「デフレ」なのは日本だけだと言う。

私もいろいろな本を読むようになったので、よくわかったことがあります。新聞やテレビな喉のメディアは、そもそも利害関係者。ハイカラな言葉で言えばステークホルダーに囲まれている。

批判をするような記事や番組を作ると、しっぺ返しを食うので、全てにおいて忖度する。

日銀や財務省を批判すると、情報を教えてくれないどころか、業界にダメージを与えたり「税務調査」と言う名の敵討ちを食らう。笑 

あとがきの中で「デフレ脱却はこれほど簡単にできるはずなのに、なんで政府や日銀はそれをやろうとしないのだろう」と聞かれたときに回答したコメントが載っていた。

 その理由は3つ考えられます。

 ① 政府や日銀の中にいる人たちは本当にバカで経済の理論が理解できない。そのため、ずっとデタラメをやっている

 ② 通貨供給量を増やすと景気がいっぺんによくなってしまい、『お前ら、いままで何やってたんだ!』と世間から責任を追及されるので、それを避けるために、のらりくらりと言い訳をして何もしない

 ③ 日銀や政府の中に外国のスパイがいて、デフレを長引かせて日本を経済的な苦境に陥れて、国力を徹底的に削ぎ落とそうとしている

「どれかひとつが正解かもしれませんし、場合によっては全部が正解かもしれません」

本書では触れていませんが、こんなことテレビで言ったら暗殺されるかもしれませんね。笑

本書の帯に勝間和代のコメントが書いてある。

日本で流れているほとんどの話は「権力者のポジション・トーク」だと言うことが、この本を読めば明確になるはず!!

「権力者のポジション・トーク」とはさすが勝間和代。うまいことを言う。笑

著者はそれらに騙されないようにするため「一人ディベート」することを説いています。

「一人ディベート」するためには、多方面から様々な知識を得る必要がある。

私は「読書する人だけがたどり着ける場所/齋藤孝」で学んだ「1テーマ5冊でランクA」を結構意識していて、1冊読んだから良しとせず、違う本からも学ぼうと思っている。笑

「ディべート」までは行かないまでも、頭の中で様々な接点や相違点を感じ取れることが非常に有意義に思っているので、非常に納得できる内容でございました。

「ディベート」あまり聴き慣れない言葉ですね。

わからない言葉をそのままにすることこそ、一番メディアに騙されやすい人に陥る原因となるらしいです。笑

皆さん、ちゃんとググりましょうね。

もう1冊思い出しました。笑

勉強上手 好きなことだけが武器になる/成毛真」では、本の中で意味を説明されず、使われている言葉でわからない言葉があったら必ずググると書いてあった。著者にとって「あたり前の知識」なのに自分にはわからない。その時は必ずその言葉の意味を理解する。ググッた分、情報に奥行きが出るし関連した印象づけができるという。

話は脱線しまくりましたが、皆さんテレビや新聞に騙されないように、本を沢山読んだ方が良いと、どんな本を読んでも書いてありますね。

私はとりあえず実践出来てて良かったです。笑

これで、酒を辞めれば、知識としてちゃんと頭の中に残るのかもしれませんね。笑

4th in September / 242th in 2022

190dai.com