実録 レイプ裁判 法廷で暴かれた犯行現場/宇野津光緒

実録 レイプ裁判
法廷で暴かれた犯行現場

宇野津光緒

男というのは多くの負債を抱えた生き物だという。

性的衝動ばかりか、支配欲、闘争欲、冒険欲などにブレーキをかけるコントロール能力が著しく劣っている。

これらに加え、さらに男を厄介な生き物にしているのが性的ファンタジー。

ある意味で、あらゆる男たちは、ひとつ間違えれば、性犯罪をやらかすリスクを大なり小なり背負った生き物だと言っても過言ではないという。

本書はそんなレイプの事例が30紹介されています。

復縁逆ギレ、空き巣の流れ、失恋、貢いだ末の監禁、パワハラ、逆恨み、イジメの復讐、睡眠導入剤、SEX接待、肛門フェチ、配電盤の点検作業員、裁判長も激怒したジン浣腸など。

確かに女性の対応や行動も問題あったのではないか。

そんな事例もたくさんありますが、

やっぱりレイプするほうが悪すぎます。

印象的な事例があったので、1つ紹介したいと思います。

愛妻を轢殺された男が犯した「加害者女性復讐レイプ」

仲の良い夫婦が夜の営みの最中、コンドームの在庫切れに気づく。

今すぐ夫に抱かれたいという妻が、買いに行ったという。

そこで交通事故。帰らぬ人になる。

残された男は自殺も考えるが、死ぬ気になれば何でも出来る。

そう思い加害者女性に復讐目的でレイプする。

レイプしている最中、亡き妻の名を叫び、すぐ御用。笑

まるで、コントの様です。笑

こんな変わった事例も紹介されておりました。

熟女好きの犯人は、電話を無差別にかけまくり、年輩女性が出ると、女性の声色を使って切羽詰まった口調で告げる。「お母さん、私よ私」「大変なことになっちゃったの」「いま、彼氏とやっていたら抜けなくなっちゃった」「お医者さんに聞いたら、2人で頑張ってやれば抜けるって言われたの。これから2人でやってみる」……「あ、抜けたよ」

男は娘のフリをする。もちろんこれは、電話を受けた家に年頃の娘がいない場合は話が成立しない。不審がられて電話を切られるケースがほとんどだろう。だが、年配女性が心配そうに話に食いついてきた場合は、こう続けた。

「放置すれば男性器が不能になる。まず母親と1回セックスをして精子半分出し、あとの半分は病院にいる専門の女性にお金を払って相手をしてもらうのがいちばんいい、と医者から言われた」

加えてその費用も立て替えてほしい、と懇願。

指示は、公園のトイレで目隠しして待機。3回ノックを合図に扉をあけ、入ってきた男に金を渡してセックスに応じる。

よくこんな方法を考えつくものだと、感心すると同時に、こんな対応に応じるくらいだから、パニクるとお金を渡してしまうという年配者の行動心理に対し、妙に納得してしまう。

そんな事例でありました。笑

15th in August / 226th in 2022