はじめての不倫学~「社会問題」として考える~/坂爪真吾


不倫とはなにか。

これでもかと、多方面から不倫について論じている1冊です。笑

著者は不倫をインフルエンザに例え、治療するためのワクチンが必要だと説く。

本書で不倫を学び、自分の頭で考え、自分の言葉で語る。

これだけで、不倫を防ぐ一定の効果はあるという。

性教育の世界では、きちんと性教育を受けた若者は性交開始時期が遅くなり、セックスパートナーの数も減り、望まない妊娠の発生率や性感染症の感染率も低くなるということが統計的に証明されている。

つまり、性教育は若者の性行動を活発化させる要因にはならない。

不倫に関しても、夫婦で正しい「不倫教育」を受けた方が、結果的に不倫の発生率は低下する。

本書が「ワクチン」になると言うが、

本書の影響で不倫専門SNSや交際クラブに登録する人も出るかもしれない。

と、書いてあるように知らない世界に好奇心を抱く内容になっているのは確かです。笑

理性を失いさえすればいい。

しかし、そのツケはすぐに回ってくる。

人である限り、性的な存在であること、性的な存在として見られること、そしてそれらによって生じる苦しみからは、決して逃げられない。

ゆえに本当に幸せになるためには、性から逃げずに戦うしかない。

不倫ワクチンとしての本書が、あなた自身の戦い、そしてあなたの大切な人の痛みや苦しみを少しでも和らげるための役に立てば、著者として本望である。

こんな言葉で締めています。笑

私も幸せになりたいので、すすんで戦いに挑もうではないか。笑

23th in July / 203th in 2022