シンプルETFでパッシブ投資!2022年改訂版/佐々木裕平

1986年1月28日
スペースシャトル「チャレンジャー号」
打ち上げ直後に大爆発。

6日後にレーガン大統領は事故調査委員会を立ち上げる。
容疑をかけられた部品メーカーは4社(ロッキード/マーティン・マリエッタ/モートン・サイコオール/ロックウェル・インターナショナル)一体どの部品メーカーの部品が原因だったのか。

調査には5カ月もの時間がかかったという。

4社の株価はこれを受けて下がった。

それはいつのタイミングだったのか。

世界中の経済学者が取り組み突き止めた正解は

「スペースシャトルが原因不明の爆発を起こした直後」

だったという。

株の投資手法によく用いられる、

「ファンダメンタル」と「テクニカル(チャート分析)」

スペースシャトルの事例を例にして、

「ファンダメンタル」で一般投資家が儲けるのは無理。

「テクニカル」は上がるか下がるの結果が2つしか無いので、

たまに当たるだけ。

「チャート分析では未来のことはわからない」というのが、

現在の経済学の主流の答えだという。笑

「損失回避性」について大分触れています。

人は小さな利益がうれしい反面、

大儲けにはそれほど魅力を感じないという。

それは「小さく勝ちたがる」ことを意味する。

しかし「損をするとものすごくへこむ」だからそれを、

一か八かでもいいので、さっさと回避したがる。

それが「損失回避性」

大きく含み損を抱えている状態では、

勝つ見込みが少なくとも、一発逆転を狙いたがる。

あるいはその精神的ストレスから逃れるために

「わざわざとても安い時に損切りしたがる」という行動を選択する。

それはすなわち「大きく負けたがる」ことを意味する。

大きく増えなくとも、少し増えることを好む。

高い時には「いま買えば儲かる」と思い、

高値掴みをしやすくなる。

無意識にランダムな世界での出来事を評価し、

自分がまるで法則を見つけたかのように、

確率を無意識に修正してしまう。

「長期保有」が基本と思っていた信念も、

日々の動きで勝手に自分で修正してしまう。

結論は「自分の思考との戦い」だと著者は説く。

大変勉強になりました。笑

16th in April / 115th in 2022