格差社会で金持ちこそが滅びる/ルディー和子

ビジネスで活躍する著者が、

日常経験している出来事をもとに

社会における外国との共通点や、

日本特有の風習や論調をもとに、

どう理解したら良いのか。

謎を解明しますと言う。そんな内容です。

本書の題名にもある

「金持ちが滅びる」というのは

いまいちどこに書いてあるかわからない。笑

「不安遺伝子が日本を守る~短所は長所になる」

そんな章があり、興味深いことが書いてあった。

日本人は欧米人に比べお酒に弱いと言われる。

アジア人はお酒に弱く、すぐに顔が赤くなるので、

英語には「asian flush(アジア人の赤面)」という言葉がある。

欧米や中東では、5000年以上前から

ビールやワインを飲んでいた。

特にビールは栄養価が高く、

アルコールによって発酵された飲み物は長く保存できる。

水分補給のために重宝された。

水分補給なら水を飲めばよいと思うかもしれないが、

水はしばらくたつと腐ってしまう。

日本のように豊富な水があれば、

水分補給は水を飲めばよいということになる。

欧米は水環境の悪い地域。雨量が少ない。

水位も低く、数十メートル掘らないと水が出こない。

だからビールは貴重な飲み物だった。

ヨーロッパでは

「水で死ぬことはあっても、ビールで死ぬことはない」

という、ことわざもあるという。

ヨーロッパでは歴史的に、

水の代わりにビールやワインが飲まれてきた。

そんな風習・文化が、アルコールに強い遺伝子をつくり、

反対に水が豊富だったアジアでは、

その必要がなかったということだという。

私は田舎育ちで水に困った経験など、

ほぼ、皆無です。

それなのに、こんなに酒が好きなので・・・笑

水に困るような幼少期を過ごしたら・・・

どうなったのか。笑

日本の素晴らしさを感じさせてくれる、

そんな1冊でありました。笑

7th in April / 106th in 2022