サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門/三戸政和

「新規事業」や「起業」

挑戦する人を応援したり、新しい雇用を創出するなど。

「スタートアップ」などという美化した言葉により、

世間では称賛する様な論調は存在する。

著者は本書で「起業はするな」という。

起業の5年生存率は42%
10年生存率は23%

「ゼロイチ起業」し継続維持発展出来るのは、

選ばれた人だけが達成出来るものだという。

こんな商売をしたいと起業する。

顧客、仕入先、取引先、金融機関、スタッフ、地域との関係性など。すべてをゼロからそれも同時進行で構築しなければならない。

5年で6割。10年で8割の人は失敗する。

2013年から2015年に休廃業・解散した企業83,000社のうち、

売上高経常利益率が判明した6400社のデータを集めると、

実に50.5%が黒字で廃業しているという。

なぜ黒字なのに廃業するのか。

後継者がいないことがほとんどだという。

ほとんどの経営者は事業の継続を望んでいる。

そんな起業に経営者になりたいと名乗りをあげれば、

受け入れてくれる企業は沢山存在するという。

良い企業は「高い」かといえばそうでも無く、

買い手が不足していることや、

売却や継承を急いでいる人が多く、

割安の会社が多数存在するという。

私は「M&A」のイメージ。

「大資本が少資本を買う」
「大資本同士でさらに大資本に・・・」

そんなイメージを持っていた。

しかしそれだけでは無く、

「事業継続目的のM&A」
「個人財テクとしてのM&A」
「起業や新規事業の代替え手段としてのM&A」

そんな側面を感じ取れることが出来て、

大変勉強になりました。笑

17th in March / 99th in 2022