自殺死体の叫び/上野正彦

『完全自殺マニュアル』1993年発行され、

主に10代から20代の支持。

100万部以上を売上げるミリオンセラー。

そんな本が世間に受け入れられることに危惧。

そして執筆を受け入れた

1999年発行の本書。

前述の『完全自殺マニュアル』に対し、

少しでも自殺をとどめるきっかけになれば、

そんな理由で執筆に至ったという。

変死体解剖歴34年。

監察医の著者が明かす自殺死体の真実。

自殺に「美しく」「ひっそり」

そんな現実はありえない。

あからさまに理解することが出来る。

首吊り死体は野ざらし。

そして野性動物に喰い散らかせられる。

この本を読んでわかるのは

どんな方法でも楽には自殺できない。

様々な死のケースが紹介されています。

その状況や医学的見地を事細かに紹介することにより、

社会とのかかわりや、家族関係など。

様々な観点から自殺に警鐘を鳴しています。

自殺で100%死ねるわけでは無い。

重い後遺症だけが残り残された家族に負担を増やす例も多い。

一風変わった自殺方法。

そんな項目がある。

のこぎりで自分の首を死ぬまで引きつづける男。

五寸釘を3本。

金槌で自分の心臓に撃ち抜く大工。

読んだだけでも、

その根性があれば、なんでも出来るんじゃね?笑

そんなことを考えさせられる。

自分は基本的に不摂生だ。

多分、病死する。

そして出来れば嫁より早く死にたいと思っている。笑

しかし、自ら進んで死を選択するというそんな場面。

想像したくは無いし、

選択するべきでは無い。

そんなことを考えさせてくれる1冊でありました。笑

70th in 2022