新米研修医がいろいろな科で研修を受けていく過程で、
様々起きる、不思議な出来事。
科ごとの短編、総集編と言ったところでしょうか。笑
1人目は、暴力から逃れる為、薬を飲んで入院を繰り返す。なぜか退院日にこだわる女。
2人目は、保険金で家族に幸せを運ぼうと、無理なお願いを繰り返し、開腹手術を希望するお爺さん。
3人目は、これから始める希望の未来のために、自分で足に湯をかけ火傷になる女。
4人目は、会えないパパに会うために、自分で薬を捨てて飲まない少女。
5人目は、心臓移植が必要な高飛車の女優。実はいい人じゃねーか。笑
ミステリーにありがちな人が殺されるとか、
そんな悲惨な描写は一切なく、
なんか「のほほん」とするトリックで
なんかいい感じで人間の弱さや優しさ。
後ろめたさなど・・・
そんなことを感じさせてくれる1冊でありました。
現役の医師という著者。
医療現場の患者を取り巻く環境や医師とのやり取り。
そのへんはとてもリアルに伝わるものがありました。
悲惨な描写は無いと前述しましたが、
火傷の治療状況の描写は、
文章でも大分痛そうでした。笑