夕陽に赤い町中華/北尾トロ


1.なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか

2.怪しいお仕事!

に続き、北尾トロさん3冊目。

町中華は消えて行く文化なのかもしれない。

だから今のうちに食べ歩いて記録しておこう。

単純な動機で始めたことだけれど、やってみたら異様に奥が深い。

掘れば掘るほど新たな興味が疑問が湧いてくる宝箱のようなもの。

まえがきでこの様に書かれています。

読み進んで行くと、本当に宝箱のようです。笑

・おいしすぎたら困る理由

・シュウマイの座を奪取した焼き餃子

・小麦が余って困ったアメリカ

・味を決定づけた「化調」の流行

・味の素の工場見学に行ってきた

・聖火を運んだ出前機

・カレーライスの万能感とオムライスの色気

見出しをいくつか拾ってみましたが、面白そうでしょ。笑

すんげぇ〜面白いです。

作者の様に「町中華探検隊」を結成してまで食べ歩こうとは思いませんが、

知らない町で、食事を取るとき。

そして晩酌をする時。

大きくて、きれいな居酒屋なんかより、

サビれた町中華をチョイスしよう。

そんな風に思わせてくれる1冊でありました。

どんなにボロい店でも、

残っていることが勝ち組なのです。笑

そして数年前、宮古市内で閉店。

解体された某大盛りの食堂。

その食堂を愛したオンナ「M」

思い出して涙が出そうになりました。笑

鈴木ミユキの『愛宕劇場』

https://www.facebook.com/notes/1006873306497985/