低水護岸という構造物

昔のFacebookを見ていて、見つけました。



低水護岸という構造物が有ります。ある程度の水位になると超える前提で考えられ、超えた場合でも高水護岸で地域のインフラを洪水から守るという考えの構造物です。また、低水護岸と高水護岸の間は、公園やグランドなど、貴重な地域のインフラとしても利用可能。とても貴重で広大な敷地を確保することが可能です。

今回の台風は数えきれないほどの土石流が発生しました。土砂は勿論下流に流れて行きます。全て海まで一気に流れて行けばイイのかも知れません。しかし、茂市の様に刈屋川と閉伊川の合流点。閉伊川の水位が上がると砂利も上手く流れないようです。流れない砂利は溜まり、河川の断面積を小さくしていくので氾濫する。

そして、砂利混じりの水は、水だけの場合より、何十倍、何百倍の侵食する力が強いと言われています。シャワーから細かい砂まじりのお湯が出て来ることを想像してください。痛そうです。

今回、茂市の低水護岸の壊れ具合を見るに、技術者の端くれとして思います。曲部の外側は侵食される確立が非常に高いです。ここ何年かで復旧するのでしょう。低水護岸であっても、左岸右岸の高さ、同じにするだけでなく曲部は外側を上げた方がイイと思います。また、低水護岸天端裏の侵食されやすそうなところだけでも、高水護岸の間は、侵食されないよう強固にするべきです。

私がこんな所に書いたところで、土木工学に影響は無いでしょう。人間の手では抑えきれない地球の変化。そんな時が訪れているのかも知れません。


頑張って書いたんでしょうね。笑

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