「ミス・パーフェクトが行く! 」に続きシリーズ2冊目。厚労省のエリートキャリア官僚を退職後、様々な問題を解決していく、総理大臣の隠し子という、そんな女性の物語です。前作同様、仕事が早くとても斬新で、問題を解決する過程で、モヤモヤな感じがスッキリするのがとても爽快です。
主人公の真波莉子の口癖は「その問題、私が解決いたします」。周囲から次々と持ち込まれる社会的な難問を、卓越した洞察力と行動力で鮮やかに解決していきます。
本作では、次の問題を解決。
・人気のないキャバクラ
・学校給食への異物混入事件
・過疎化した限界集落
・女子バレーボール部のパワハラ問題
・かつての上司の自殺疑惑やインサイダー取引疑惑の真相究明
これらの問題が次々と描かれ、莉子は現場に潜入したり、人脈を駆使したり、時には大胆な策略を講じたりして、痛快に解決していく。彼女の活躍は相変わらず「無双」級で爽快感が満載でございました。
そんな中、莉子に初めての強敵が現れます。勝気で敏腕の女性コンサルタント・天沼が、直接莉子に勝負を挑んできます。完璧主義の莉子と、プロフェッショナルなライバルの対決が物語の軸となり、完璧女VS敏腕女の闘いが熱く展開。
莉子はただ勝負に勝つだけでなく、相手の強さを認めつつ、自身の信念で問題を解決していく姿が描かれています。
ボディーガード兼運転手の城島との関係にも微妙な進展があり、プライベート面での変化が匂わされます。政界の闇や権力者の問題にも深く関わり、ハラハラする展開も満載。
社会問題を解決するということを通じた、女性の活躍を応援する爽快な世直しエンターテイメントという感じでしょうか。
次作の「ミス・パーフェクトの憂鬱」も読了済みですが、敏腕の女性コンサルタント・天沼との関係性が変化していく感じや、ボディーガード兼運転手の城島との関係が、進展して来ます。こういうシリーズものは、その展開を楽しめるのがとても楽しいものです。次作も次にアウトプットしようと思います。