ザイム真理教支配で滅亡中の日本経済の復活戦略 / 久野敦司


 30年もの間デフレを続け、いまや爆買いする外国人が訪れる「安いニッポン」と称されるようになった。その主導している財務省が犯した、いろいろな悪事の内容を、憲法違反、法律違反、閣議決定違反に分けて綴られています。

 財務省が「ザイム真理教」と言える理由。「オウム真理教」を意識したネーミングだと思いますが、麻原彰晃が財務省であり、国民は信者。みんな教祖に洗脳されているといった感じでしょうか。

 プライマリーバランス黒字化目標の間違い、通貨発行益の隠蔽など、この手の本はたくさん読みましたが、じばらくぶりに読んだので、また読み直してみようかとキッカケをもらうには十分な内容でありました。

 こんな一文があった。

 財務官僚は国家財政を家計と混同するという誤りや、間違った貨幣概念による間違っ た政策をいつまでも正そうとしない不合理性や非科学性を有している。

 「家計と混同」というキーワードがある。よく言われることに「国民1人あたりの借金」という例えを使用するが、身近の人で、国にお金を貸した人の話は聞いたことがない。

 家族に置き換えるとこんな感じでしょうか。政府が私で、妻が日銀とする。私が妻からお金を借りようとすると、妻は紙幣を作ってお金を私に貸す。私が妻から借りた借金が、家の借金に計上して、子どもたちに返却を求める感じでしょうか。

 財務省といえば、今の大臣は岩手2区選出の「鈴木俊一」​​が現在は大臣です​​​​。本書では触れていませんでしたが、財務省が悪いのは財務大臣のせいだという論調は必ず出る。財務大臣は改革しようと大臣になっても、かならず言いくるめられる。つまり、洗脳される。そもそも革新的な人は財務大臣になど、抜擢することはない。財務大臣はオウム真理教に例えると、上祐の様なスポークスマン的な立場といっていいでしょう(笑)。

 ではなぜ、こんなに財務省は強いのか。それは単純明快にいえば「お金を配る人は偉い」という感じでしょうか。社員は社長の言うことを聞く。旦那は妻の言う事を聞く。歯向かうとお金がもらえなくなる。偉大な嫁には絶対服従で、洗脳されたふりをして、残りの人生をほそぼそと暮らそうと思います(笑)。

12 th in January / 12 th in 2024