プロレスは完成されたエンターテインメント。
新日本プロレスのレフェリーとして、猪木、坂口、藤波、長州たちの試合を数多く裁いてきた著者。
プロレスを愛するがゆえ、真実を明らかに。
私は、中学生の頃、本当にプロレスが大好きだった。
岩手県営体育館に来た全日本も新日本も見に行ったし、
高校で柔道部に入ることも決まっていたし、
とりあえずタッパはあったので、
高校卒業後、全日に入門するか、
新日に入門するか、
悩んだことを覚えている。笑
当時の印象でよく覚えていることがある。
全日のレフリー「ジョー樋口」は線が細くて、
試合中によく失神していた。
それに比べて新日の著者「ミスター高橋」は強そうだった。笑
それは中学生であったワタシが抱いた印象でしか無く、
最近色々読んだ本で知ったことだけれど、
ジョー樋口の招へいした外国人レスラーにしたおもてなしは、とても凄いと感じたし、当時見ていたプロレスの面白さを影でコントロールしていたのでは。
そんな感謝のレベルです。笑
それはミスター高橋も同じだった。笑
本書で一番印象的だったのは、題名にもある「流血」だろうか。
レフリーである著者が、マッチメイク(対戦相手を決めて演出する)して、試合で流血が必要な時、それが必要な時、自らが仕込んだカミソリで選手に切り込みを入れて流血させるのだと言う。
私は中学生の時、たしかになんの疑いも無く見ていたが、コーナーリングの鉄塔にぶつけられて、流血するのは確かに不自然かも知れない。笑
自分はもう年を取ったのかも知れないと思った。笑
本書を中学生の時、読んだらきっとすぐに投げ捨てたのかも知れないだろう。笑
それくらい、大人の事情と、そんなビジネス事情が、こんな歳になってとても痛感できる1冊でありました。笑
05 th in November / 291 th in 2023