サウナの前はいつも憂鬱−心が弱った日に読む8つのサウナ小説と短歌−/北詰至

音楽系の専門学校を卒業後、

8回の転職を経て現在はIT企業に勤務。

仕事の傍ら2019年頃から、主に旅行とサウナの短歌の創作やエッセイの執筆を始めたという著者。

幼い頃から心とからだが弱く病院通いが日常茶飯事。

しかしサウナと出会いそんじょそこらの同年代より健康な心身を手に入れたという。

「サウナでサウナの短歌を詠む」

サウナ短歌の第一人者だという。笑

サウナ関連の本は最近結構読みましたが、今まで読んだ本と決定的に違うのは、「女性目線」です。女性だけのサウナ空間の雰囲気や、一緒になったおばちゃんの描写など、とても新鮮な内容でありました。笑

月に何回かサウナ通い、さらに静岡や長野、ロシア、フィンランド、エストニアと暇さえあればサウナ遠征をしていたのに、コロナで生活が一変。

サウナ施設が残ってくれているだけで有り難かったという。

そこで、せめて自分にできること。サウナ施設に対する感謝状のような本を書こうと思った。そうして出来上がったのがこの本だと言う。

「サウナの前はいつも憂鬱」

そんな本の題名をみて、てっきり入る前は憂鬱だけど入ればハッピー。その様な内容かと思っていた。笑

しかし、内容は全く違っていた。笑

日々筆者に訪れる仕事や人間関係の悩み事。

それらがサウナによって解決されて行く。

日々のストレスをサウナですべて解決すると言う、

そんな女性のエッセーです。笑

サウナに行けないと憂鬱な日々に逆戻りしてしまう。サウナが無いと自分はダメになってしまうのでは無いかと言う、危機感すら感じ取れることが出来ます。笑

独身女性を取り巻く様々なストレス。

それをサウナで開放したあとの快感。笑

私は女性でも無いし、さんざんサウナ本を読んでいるのにしばらくサウナに行っていない。笑

そんな私でもサウナの素晴らしさ。

そして「問題解決力」があると言う・・・

疑似体験させてくれる、そんな1冊でありました。笑

21th in April / 120th in 2022